テルモPDナースセミナー
日時:2025年10月18日(土)15:00〜16:30
Web開催
主催::テルモ株式会社
演題:『高齢者PDを支える診療所看護師の役割
〜訪問看護STと在宅支援診療所勤務を経験した立場から〜』
講師:楠本内科医院 在宅支援部 看護師長中村健吾
◎全体を通しての感想
このたび、透析医療に携わる従事者を対象に、「PD(腹膜透析)に対する地域連携の実際」という視点から、当院の取り組みについて講演させていただきました。
〈主な講演内容〉
・アシストPDに対する当院の取り組み
・訪問看護の概要(保険制度と活用事例)
・アシストPDの実際
・事例紹介
・住み慣れた場所で最期まで過ごすために
Web視聴の対象者は、九州圏内(他県を含む)の透析従事者 100名以上 と多く、PDに対する関心の高さがうかがえました。
血液透析離脱からPD移行は困難であるかのように思われがちですが、今後の透析医療の動向を踏まえると、決して非現実的な選択ではありません。むしろ、「住み慣れた場所で最期まで過ごしたい」と願う方々にどのように寄り添い、選択肢を提示するかという共通テーマを、医療の垣根を超えて考える時代が迫っているように感じます。
とはいえ、視聴者アンケートにもあったように、高齢者のアシストPD については課題も多く、透析対象者の介護保険サービスの調整や、在宅での支援体制・生活の実際に関する情報が不足している現状は否めません。
また、「通院負担や苦痛を伴う血液透析を続けている患者には、在宅PDという選択肢をより丁寧に説明すべきではないか」という声がスタッフから寄せられ、現場で患者に日々向き合う従事者の葛藤や思いも共有されました。
在宅医療側としては、緩和的PDを選択する患者が、どのように人生の最終段階を迎えるか という課題に向き合いながら、それぞれの立場の医療が同じ方向を見据えて協働・連携することで、患者の選択肢を広げられるのであれば、それは大きな意義があると考えます。
今回の発信が、透析医療の在り方を共に考えるきっかけとなり、またこうした機会をいただけたことに深く感謝申し上げます。
