岐阜在宅腹膜透析を考える会
【市民公開講座】
大会テーマ 腎不全の緩和ケア 〜腎不全でも最期まで笑顔で生きられるのか〜
日時:2025年8月16日(土)10:45〜16:40
場所:岐阜県図書館多目的ホール
主催::日本在宅ホスピス協会、岐阜県在宅療養支援医協会、ヴァンティブ社
主なプログラム
10:45〜腹膜透析機器体験フェスタ
13:30〜市民公開講座
15:15〜腎不全緩和ケア研究会
◎全体を通しての感想
開催前午前中枠の腹膜透析機器フェスタについては、私達も担当し参加者42名と大変盛況で、多くのご縁を通じて他県からの参加もあり改めて関心の高さを実感いたしました。今回の開催が岐阜における今後のPD普及の布石となればと思いました。
今大会は、日本在宅ホスピス協会会長の小笠原文雄先生が発足された『岐阜在宅腹膜透析を考える会』の活動の一環として、今回は『透析を止めた日』の著者である堀川惠子さんをゲストに迎え、住民公開講座が開催されました。
今回のテーマは、日本全体が抱える社会問題であり、当地域でもすでに取り組みが進められている重要な課題です。鼎談では、患者家族の立場やノンフィクション作家としての視点から、堀川さんご自身の率直な思いが語られ、熱のこもった議論が展開されました。
また、当院の楠本院長は医療従事者向けに開催された腎不全緩和ケア研究会においてクロージングを務め、全体を俯瞰した上での提言を行い、会を締めくくりました。
高齢者における腹膜透析(PD)は、穏やかな日常を過ごしながら最期の時間を迎えるための緩和ケアの一手段であり、適切な管理と環境が整えば、腎不全終末期の患者にとって有益な選択肢であることは明白です。一方で、保存的療法を選択した方への緩和ケアの確立や、情報共有・仕組み作りなど、普及に向けては多くの課題を乗り越えていく必要があります。
この課題の解決には、国の制度や医療機関と在宅医療の垣根を越えた連携体制の見直し、地域と医療・介護の協働による地域包括ケアシステムの推進など、より深い理解と取り組みが求められています。
私たちは、その一翼を担う存在として、腎不全終末期の患者を支えるために日々研鑽を重ね、実践を通じて貢献していく責務があると、強く感じさせられる学びの多い会となりました。
