在宅支援
当院では、在宅医療を受ける患者様の「自宅で過ごしたい」という希望に応えるために「在宅支援部」を設置し、安心した療養生活を続けるための支援を行っております。
在宅支援部の役割
退院前に事前に面談を行い、キーパーソン(主介護者)を中心に当院の在宅医療についてわかりやすく説明します。 退院後に支援を行う職種(医師・看護師・薬剤師・ケアマネジャーなど)にも面談に参加していただき、ご挨拶の機会を作ります。 在宅医療を受けながら安心安楽に過ごすための仕組みについて説明します。 病院での話し合い(退院前カンファレンス)にも参加させていただき、退院後の在宅療養のサポート体制も確認します。 退院当日から医師や看護師の訪問が開始できるように調整を行います。 退院に向けて、事前に介護環境を整え自宅に戻れるようにお手伝いをします。
在宅緩和ケア
当院の在宅緩和ケアの特徴
患者様ご本人の希望と意思決定に基づいたケアを提供します。 全人的な苦痛・苦悩を対象とした緩和ケアを行います。 患者様とご家族も含めた心のケアに努めます。 トータルヘルスプランナーの資格を取得した看護師を中心に医療・看護・介護などの多職種で連携してサポートします。
当院は日本在宅ホスピス協会に加入しており、「住み慣れたおうちで最期を迎えたい。」というご希望のある方に対して、自宅看取り(施設看取り含む)をサポートしています。 その結果、年々ご自宅や施設で最期を迎える方が増え、2022年は年間で43名の方をご自宅または施設でお看取りしました。
人生会議とは
アドバンス・ケア・プランニング (ACP:人生会議)
アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)とは、万が一の時に備えてあなたの大切にしている事や望み、どのような医療やケアを望んでいるのかについて自分自身で考えたり、家族と話し合ったりすることを言います。
当院では皆様がもしもの時に迷わないですむように人生会議のお手伝いをさせていただきます。
これからの治療やケア(介護・世話)について話し合うことが大切な理由
- 人はみな命に関わるような大きな病気やケガをして、命の危険が迫った状態になる可能性があります。
- 命の危険が迫った状態になると約4分の3の方が、治療やケア等について自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなると言われています。
- 治療やケアに関する考えを、あなたの大切な人と話し合っておくと、もしもの時に考えに沿った治療やケアを受けられる可能性が高いと言われています。