第29回日本緩和医療学会学術大会、第37回日本サイコオンコロジー学会大会 合同学術大会
研修期間:令和 6年6月15日(土)
参加者: 東 桂史、上野裕子、松永香織
研修場所: 神戸コンベンションセンター
研修目的: 緩和ケアの研修のため
参加の感想
緩和医療について更なる知見の獲得のため、終末期ケア専門士の看護師と共に学会に参加しました。緩和医療学会とサンコオンコロジー学会の合同大会であり、非常に多くの方が参加していました。スピリチュアルペインや終末期の身の置き所のなさなど、メンタル面に関する話題が多くみられました。「非癌患者さんの緩和ケアについて」に関して興味深く拝聴し、高齢の心不全患者さんにおいて、急性期の病態を治療する診療科から今後の人生プランや退院後の施設調整を行う緩和ケア医にバトンタッチする移行医療(Transit Care)が行われ始めている事を知りました。その他、患者さん自身に患者さんの辛さなどを記載してもらう事でケアの充実につなげる試みが成果を上げている事などを勉強してきました。「病気の治療」という観点よりも「全人的にケア」という観点での議論が行われており、今後の日々の診療に生かしていきたいと感じました。