熊本PDナースセミナー講演
日時:2024年9月22日(日)
場所:熊本城ホール 会議室 主催: テルモ株式会社
①講演テーマ
『高齢者PDの地域連携における看護師の役割』
〜訪問看護STと在宅療養支援診療所勤務を経験した看護職の立場から〜
座長 りんどうクリニック院長 小田晶先生
②グループワーク
講演を通して自施設での課題や展望、他施設に聞いてみたい事、講師への質問など
◎全体を通しての感想
今回、熊本県において「高齢者腹膜透析の在宅連携」をテーマに、腎臓内科医として開業された座長の小田先生と共に講演をする機会をいただきました。
在宅療養支援診療所と基幹病院それぞれの立場から、腹膜透析の実際について発表しました。
講演では、当院での具体的な活動や症例を紹介し、多職種連携や地域医療との協力体制、今後の課題にも触れました。このテーマを通じて、腹膜透析の在宅医療における意義やその必要性について、他の参加者と意見を交わす貴重な場となりました。
また、基幹病院側の現状についても詳しく伺い、腹膜透析導入における課題や地域医療との連携強化の具体策について情報交換を行いました。病院と在宅医療がどのように連携し、患者に最適な医療を提供するかという点で、互いの経験を共有する重要性を改めて感じました。
グループワークでは、血液透析(HD)患者の最期に向き合う看護師たちの苦悩や、PD(腹膜透析)への移行が可能な場合の支援方法についても意見が交わされました。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を踏まえたサポートのあり方や、患者とその家族にどのように寄り添うかについて、具体的な事例を通じて深く考える場となりました。
このセミナーを通じて、自院の対応を振り返るきっかけを得るとともに、多くの視点からの示唆を得ることができました。今後、地域医療と病院医療が一体となって協力し、PDの普及と啓蒙活動を継続することの重要性を強く感じています。PDは患者のQOLを高める大きな可能性を持っており、私たち看護師もその普及に向けて積極的に関わっていきたいと思います。